老後破産という言葉をよく耳にするようになりました。
老後破産という言葉は、いろいろな意味で使われているようで、借金ができて、法的整理としての「破産・免責」の申し立てを行うことを指すとは限らず、もっと広い意味で、老後に生活資金が不足する状態を「老後破産」と言っている場合もあるようです。
老後に生活資金が不足する原因にはいろいろ考えられます。
ひとつは、年金受給者も介護保険料、公的な健康保険料(後期高齢者医療保険など)、市県民税を払わなければならず、これらが意外に高額で、額面の年金額から結構な額が減ってしまうことです。
また、医療の発達により、いろいろな病気の治療の選択肢も増えたのは良いことですが、医療費そのものが高額化しており、具体的には、注射一本、薬一錠の値段がかなり高額なものも出てきており、医療費で結構な金額の支出がある場合があることだと思います。
ここでは、借金を抱えた高齢者が返済が困難となり、債務整理(破産および破産以外の債務整理)をする場合を説明したいと思います。
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