近年、変動金利の上昇により、住宅ローンの返済が厳しくなっている方が増えています。
「このまま支払いを続けられるか不安」
「もし払えなくなったらどうなるのか知りたい」
このページでは、住宅ローンが支払えなくなった場合の対処方法を、状況ごとにわかりやすくご説明します。
《 状況別の対処方法 》
住宅ローンの問題は、大きく次の2つに分けて考えることが重要です。
• 住宅ローン以外の借金があるか
1. 住宅ローン以外の借金がない場合
2. 住宅ローン以外にも借金がある場合
• 住宅を維持したいか
1_1. 住宅ローン以外の借金がなく、住宅を維持したい方
1_2. 住宅ローン以外の借金がなく、住宅を手放してもよい方
2_1. 住宅ローン以外にも借金があり、住宅を維持したい方
2_2. 住宅ローン以外にも借金があり、住宅を手放してもよい方
1. 住宅ローン以外の借金がない場合
1_1. 住宅ローン以外の借金がなく、住宅を維持したい方
住宅を手放したくない場合は「毎月の支払い額を軽くする」方法を検討します。
■リスケジュール(返済条件の変更)
主に、返済期間を延ばすことで月々の負担を減らします。
・支払い期間を延長 → 月々の返済額が減る
・その分、完済年齢は上がる
まずはご自身の契約で「何歳で完済予定か」を確認してみましょう。
あくまで当事務所の件ですが、
・60歳代で完済予定 → 70歳前後まで延長できるケースが多い
・もともとの完済時の年齢が70歳以上 → 70歳以上にできるかはケースによる
■リスケジュールの方法は2つあります
① 自分で交渉する
住宅ローン会社に直接相談し、返済条件の変更をお願いする方法です。
実際に、当事務所に相談に来られた方の中に、ご自分で
・完済年齢を延ばす
・月々の支払いを減らす
といった見直しをすでにしていたケースもあります。
② 弁護士に依頼する(個人再生)
ご自身での交渉が難しい場合は、弁護士を通じて裁判所に申し立てる方法があります。
これを「個人再生」といいます。
《メリット》
・法律のルールに基づいて調整できる
・比較的スムーズに変更が可能
《注意点》
・弁護士費用がかかる
・手続き中に時間がかかり、その間は支払いが減るわけではない
原則として、70歳までの延長は金融機関の同意なしでも可能です
(※それ以上は金融機関の同意が必要)
1_2. 住宅ローン以外の借金がなく、住宅を手放してもよい方 (リスケジュールしても住宅ローンの支払いが厳しい方)
まずは「破産」と決めつけないでください。
住宅ローンが払えない=すぐに破産ではありません。
■ステップ①:家の価値を確認
不動産会社に査定を依頼します。
以下の方法が考えられます。
・家の価値 > ローン残高 → 完済可能なので、破産の必要はないでしょう
・家の価値 < ローン残高 → 残債ありなので、後で書いております。任意整理や自己破産
■ステップ② 任意売却という方法
住宅を売却してローンを返済する方法です。
・裁判所を通さない
・通常の売却に近い形で進められる
必要に応じて「不動産会社」「司法書士」「金融機関 」と連携して進めます。
こういった関係者との調整が必要な方は、当事務所にご連絡ください。
■ステップ③ ローンが残る場合
売却後も借金が残る場合は、次の方法を検討します。
・任意整理:分割で無理なく返済
・自己破産:返済が困難な場合に、裁判所に申し立てをしたうえで借金を免除してもらう
2. 住宅ローン以外にも借金がある場合
2_1. 住宅ローン以外にも借金があり、住宅を維持したい方
このケースでは、他の借金が原因で住宅ローンが苦しくなっていることが多いです。
■個人再生が有効です
個人再生では、
・住宅ローン → 減額しない
・その他の借金 → 減額
となります。
つまり、住宅を守りながら、全体の支払いを軽くできる方法です。
■さらにできること
・その他の借金を支払っている間は、住宅ローンの支払いを軽減(利息のみなど)
・返済期間を延ばして月額を減らす
■成功のポイント
「減額後の支払いが現実的に続けられるか」です。
弁護士に依頼すれば、家計表を付けてもらったうえで、支払い可能かの判断のサポートが受けられます。
2_2. 住宅ローン以外にも借金があり、住宅を手放してもよい方
状況に応じて、複数の選択肢があります。
■ケース①:住宅の売却で住宅ローンの完済できる
・住宅 → 任意売却
・その他の借金 → 任意整理
■ケース②:借金が多く返済が困難
・任意売却してもローンが残る
・他の借金も多い
この場合は「自己破産」も選択肢になります。
自己破産では「裁判所の許可(免責決定)が出れば」借金が全額免除されます(税金、社会保険等を除く)。
住宅ローンの支払いでお悩みの方へ
住宅ローンの問題は、早めに対処することで選べる選択肢が大きく変わります。
・まだ住宅ローンが支払えているが不安
・すでに住宅ローンの支払いが厳しくなっている
・住宅ローン以外の他の借金も増えている
このような方は、一度専門家にご相談ください。
状況に応じて、最適な解決方法をご提案いたします。